 
小太郎の左腕
	
		|  | 何者なのだ、此奴。少年が、左構えの銃を手にした瞬間、世界は変わる。
 
 ●発売日 2011/9/6
 ●出版   小学館    ●著者 和田 竜
 ●ISBN 978-4-09-386258-5
 ●判型  B6判   頁数:381ページ
 
 時は一五五六年。
 勢力図を拡大し続ける西国の両雄、戸沢家と児玉家は、正面から対峙。
 両家を支えるそれぞれの陣営の武功者、「功名あさり」こと林半衛門、「功名餓鬼」こと花房喜兵衛は終わりなき戦いを続けていた。
 そんななか、左構えの鉄砲で絶人の才を発揮する11才の少年・雑賀小太郎の存在が「最終兵器」として急浮上する。
 小太郎は、狙撃集団として名を馳せていた雑賀衆のなかでも群を抜くスナイパーであったが、イノセントな優しい心根の持ち主であり、幼少の頃より両親を失い、祖父・要蔵と山中でひっそりとした暮らしを営んでいた。
 物語は、あることを契機に思わぬ方向へと転じていくが--。
 
 
 
			
					| 品目コード | 09-386258-5 |  
					| 商品名 | 小太郎の左腕 |  
					| 販売価格 | 1,650円 |  
					| 著者 | 和田 竜 |  
					| 配送タイプ | 郵便 (B) |  
					| 在庫数 |  |  
 
 
			
			
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私的感想
戦国エンターテイメント小説です。
小太郎が手にする左構えの火縄銃。小説内だけの創造物かと思いきや実際にあった(ある)そうです。
本作の著者は映画化もされた「のぼうの城」や「村上水軍の娘」など歴史小説を多く書している方です。
特異な能力を持つ少年が、戦国の世の抗争に巻き込まれてゆく本作品は、時代特有の価値観と、人の業ともいえるなんともやるせない行動とが交差する内容でした。
それぞれがそれぞれの意地・正義を主張し、争い、そして最後は・・・。
装画のオノ・ナツメさんの画風も個性的で私は好きです。